就活ノウハウ

3月目前!就活の基礎 ~「いい就職活動」について考えよう

公にエントリー受付開始となる3月はもう目前。
昨今の情勢で合同説明会などの開催が中止・延期になるなど縮小傾向ではあるが、空いてしまった時間も「自分を磨き高める」ために使っていこう。

今回は、そもそも就活の基礎とは?という観点で、2回に分けて「いい就職活動」について考えていく。

いい就職活動とはなんだろう?

Webで「就職活動体験記」と検索をしてみると、多くの結果がヒットする。こういったページに掲載されているのは、就職活動を終えた学生が「学生であるときに」書いた記事が大半だ。
だが一方で、就職活動が終了した時点では希望に満ちあふれていた友人が、就職後数年を経てすっかり元気をなくしている光景を、PJSのメンバーは少なからず経験している。
これを、「就職活動が十分でなかったから、就職後にギャップが大きい。だから、就職活動はしっかりすべきだ」と捉えるのは、短絡的だとPJSは考える。なぜなら、自分も企業も生き物のように変化しており、時間が経てば様々なギャップが発生するのはあたりまえで、いつ誰にでも起こりうることだからだ。

では、本当の意味でのいい就職活動とはなんだろうか?

PJSが考える「いい就職活動」

PJSが考える就職活動の成功は、「自分でキャリア開拓ができるようになるための第一歩を踏み出せること」だ。

上に紹介したように、就職して間もない若手会社員の多くが現実とのギャップに悩み、その解決の糸口として「キャリア開拓」が大いに議論されているにも関わらず、就職活動に関連する情報として紹介されることはこれまで皆無に近い。例えば、キャリア開発の分野で非常に著名な、元マッキンゼーのコンサルタント高橋俊介氏の著書については、殆ど就職サイトなどで紹介されていない。
 
そこでPJSでは、この「キャリア開拓」の要素を考えながら、どんな就職活動を行えばいいのかを提案したい。

キャリア開拓の定義

では、社会人キャリア論の中で注目されている「キャリア開拓」とは、どういったものなのだろうか。簡単にまとめると、次の表のようになる。

ここで対比に挙げている「これまでの考え方」とは、例えば「まず3年間コンサルタントをやって経営に関する考え方を身につけ、その後MBAを2年間掛けて取得し、帰国後はメーカー系の経営企画室あたりに付き、30代後半には再びコンサルタントとして独立する」というように長期的なプランを立てて、それを踏襲するスタイルだ。

それに対して「キャリア開拓」では、長期的なプランは持たない。あくまでコンサルタントという職種には興味は持っていて、入社して2~3年はどうしようという仮説を持っているが、入ってみて与えられた仕事が自分の予想と違ったとしても、それをどう自分の成長に活かせるかを考えつつ、ねばり強くその仕事に取り組む。こういったスタイルだ。

  これまでの考え方 キャリア開拓
成長への考え方 ■ 成長度合いは与えられた仕事の質に比例する ■ 成長度合いは仕事に打ち込んだ度合いに比例する
将来への展望 ■ 長期的キャリアプランがある
■ その展望をかつて実践した先駆者が存在する
■ 3年程度のプランはあるが長期的なプランは描いていない
■ 日常的に見直しを掛ける
現実と理想のギャップに対するリアクション ■ 現在の境遇を変えることを考える(転職・異動など) ■ とりあえず頑張ってみる
■ 自分の仮説を見直す

「これまでの考え方」の限界

「これまでの考え方」に限界があるからこそ、「キャリア開拓」に注目が集まっている。「これまでの考え方」が限界を迎えている理由は大きく2つある。
それは、「企業を取り巻く環境の変化」「成長に関するメカニズム」だ。

企業をとりまく環境の変化

企業をとりまく環境が目まぐるしく変化することにより、長期的なキャリアプランを立てる意味が薄れているのが、1つ目の理由だ。
市場の急激な変化により、求められる人材像も日々刻々と変化しており、さらには合併やアウトソーシングなどにより企業自体が次々に形態を変えている状況では、長期的プランの前提が大きく崩れることはめずらしくない。

例えば、ある私の大学時代の先輩は、留学を経験しており、将来的に海外中心の仕事をしたいという希望から、海外でのプラント建設を請け負う企業へ就職した。ところが、その企業は業績悪化から海外事業を撤退し、その先輩も国内勤務を強いられることになってしまった。

成長に関するメカニズム

「これまでの考え方」での長期プランは、自分の現在の置かれた状況が予測と違った場合、その仕事に打ち込めなくなる。
元の仮説に固執するあまり、転職・異動などに思いを馳せ、目の前の仕事に集中できなくなるのだ。

しかしながら、ここに最大の落とし穴がある。ビジネス上の重要な能力の成長は、どれだけ目の前の仕事に没頭できたかに比例することが、企業を対象とした数々の調査から明らかになっているのである。

変化の大きい時代であればこそ、目の前の仕事に集中できなくなる可能性の高い長期プランには限界があるのだ。

「キャリア開拓」型思考へのシフト

そこで実践していくべきなのが、先に述べた「キャリア開拓」

長期的なプランは限界がある。逆に、仮説をアップデートし続けて、検証し、変化する現状に対応していくことで、自らを伸ばすための力を身に着けていくことができる。
仮説→検証のサイクルを進めていくことで、どんな状況でもすぐに動くことができるようになっていくのだ。

キャリア開拓の仮説検証サイクルについて、次回詳しく解説します。

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「キャリア開拓」実践のための基本とプロセス