インフラ

【電気・ガス・石油】インフラ・エネルギー関連大手6社を徹底比較!!

暮らしを支えるインフラ・エネルギー関連企業は就活生人気の就職先の一つ。
ここでは電気・ガス・石油関連大手企業6社をピックアップし、それぞれの違いとポジショニングについて解説します。

東京電力

電力販売量で世界的にも上位、国内販売量は3割に及びます。発電所の割合が水力20%石油13%ガス36%石炭5%原子力24%となっています。(2006年)

最近の悩みは柏崎原発の停止。コストのかさむ火力発電所などで代用していたため収益を圧迫していました。同発電所の復旧ととも会社的には今後原子力発電所の割合をさらに増やしていくつもりです。控えめにしていたオール電化営業が活発になり東京ガスとの競争も激しくなっていくことでしょう。

海外でCDMや電力事業参入などを商社と組んで行っています。今後、海外での省エネ技術の導入を通じて排出権を獲得する型のサービスを増やしていくと思います。インフラ企業の代表として就活生からは圧倒的な人気を誇ります。

関西電力

東京電力に次ぐ規模で同じく電力販売量では世界的に上位にはいります。発電所の割合が水力22%石油21%ガス21%石炭11%原子力25%となっています。(2006年)また、東京電力に較べると電力供給量に余裕があるためオール電化営業を活発に行っているだけでなく、自らLNG供給基地を持ち家庭用にガスを供給するなど大阪ガスと激しい競争を行っています。

今後予測される流れが太陽電池VS燃料電池 の競争です。共に発電効率が高くエコなエネルギー源として期待されていますが、前者はオール電化システムとセットで販売されるためその普及は電力使用量の増加につながります。一方で燃料電池は都市ガスやLPGを燃料に使うため燃料電池を通じてガス使用量が増えるわけです。自家発電の買い取り制度(上記の2つの電池の普及を促す制度です)も早くて2009年からはじまると言われており、この分野では政府による補助制度も要チェックでしょう。

東京ガス

日本最大のガス会社です。電力VSガスみたいな話しを何度かしていますが実は東ガスの最大の大口顧客は発電量の36%をLNG火力発電所で賄っている東電だったりします。東電と違い、完全に地域独占しているわけでなく中小のガス会社と棲み分けています。天然ガスの燃料効率のよさと排出量の少なさから大口需要家向けの販売量は今後も増えるでしょう。

今後、会社としてはガス田開発によってLNGを自社供給し主力の都市ガス販売事業を強化していきます。子会社のエネットが電力事業展開し、また燃料電池の販売に力を入れていますが当分は本業が安泰であると思います。東電と同じく就活生からは人気・・・だと思います。

新日本石油

石油業界は1ページ目の表のように新日石が飛び抜けていて後はドングリの背比べ・・・のようなものです。今回の経営統合でその傾向がさらに顕著になりました。その原因のひとつが新日石の場合、開発に力を入れており原油の調達自給率は15%にも及びます。開発系の仕事がしたい方にとってはチャンスがあります。

海外に6つの拠点を持ち石油製品の販売を行っており今後、この割合を増やすと社員の方は仰っていました。コスモ石油とも提携していますが、この提携の意味は、「互いの製油所に近い販売拠点に互いの石油製品を卸している」です。この提携でより広範囲をカバーできます。近年、流通マージン、販売マージンが減少しているため利益が出にくくスケールメリットを生むこのような策を取らざるを得ないのです。

提携は経営統合のきっかけにつながります。現に、新日石は当初、新日鉱ホールディングスでなくコスモ石油との経営統合を意図していました。また、この企業の特徴は総合エネルギー企業への変貌を推進していることです。太陽電池や燃料電池など複数の分野での研究開発は他の石油競合他社に先んじています。

昭和シェル石油

英蘭シェルが約35%、サウジアラムコが約15%出資している半外資企業です。原油の調達では有利な立場にいます。ジャパンエナジーと精製では提携しています。精製、販売の技術でかなりシェル本体の技術を流用、いや活用できるのも強みでしょうか。その結果、バイオガソリンやハイオクガソリンを他社に先駆けて販売しています。
元売り会社の中では輸出にはあまり熱心ではありません。世界各地に日本のシェルのような会社が存在しそれらの会社との市場の食い合いの問題が生じるからです。

親会社のシェルグループと同様、新エネルギーの開発に昔から力を入れており、先進性を感じました。女性の活用や留学等の教育制度の充実も、さすがと思います。太陽電池とLPG燃料の開発販売に社内を挙げて取り組んでいます。(2009年9月に1000億円投資して太陽電池パネルの工場を買い取りが決定しました。)
他の元売りに較べ社員の数が少なく、不採算地域の拠点を統廃合し販売拠点を絞る手法から、効率経営を言われています。

何人かの社員からお話を聞きましたが、外資系とはいえ社風や組織構成は日本的だと感じました。シェル本体から継承しているのはあくまで石油関連の技術と経営手法であって人材は日本のものであると。役員はシェル本体から派遣されていますが。

コスモ石油

開発から精製販売までを手がける民族系の石油元売り会社です。一時は新日石との統合の噂がありましたが韓国のヒュンダイオイルとの提携やアブダビのIPIC(政府系石油会社)からの資本供出により、これを回避しました。

シェルとの比較で言うと、シェルが石油事業を核としながら事業モデルを新エネルギーに転換しようとする戦略であるのに対し、コスモの場合はあくまで石油を売っていこうという構えです。つまり、市場の拡大が見込まれる地域にターゲットを絞りその地域での輸出を強化しています。

誰もが知る大手企業ばかりですが、電気・ガス・石油それぞれの立場でいろいろな仕事をしている会社があることをおわかりいただけたでしょうか。
PJSでは他にもエネルギー・インフラの業界研究に関する記事や、就活ノウハウについてご紹介していますので、ぜひそちらにも目を通してみてくださいね。