【第5回】悪い例と良い例を公開!エントリーシートを書き始めよう!

さて、前回までの内容をお読み頂くと、「良い文章」の書き方と「エントリーシートの基本」がわかるかと思います。

今回はそれを踏まえたうえで「受かるためのエントリーシート」つまり、「面接官が喜ぶようなエントリーシート」を書けるようにしましょう。

面接官が喜ぶエントリーシートを書けると、まさに面接時に有利になると言えます。

念のため、前回までの連載をご確認ください。

【第4回】5分で上達!エントリーシートを書き始めるときの4つのポイント!

もっと具体的に言うと、

・エントリーシートを見ただけで、どんな人物像かがわかる。
・質問がしやすい(質問をしたくなってしまう)エントリーシートである。

というエントリーシートが書けるようになることがベストです。その書き方を説明する前に、まずは「内定に必要な3要素」について、前回の基本編で簡単にお伝えしておりますが、もう1度、確認のために復習させてください。

上記の図をぜひ熟読してください。企業は求める人物像として、いろいろは表現で学生に伝えてはおりますが、ほとんどは結局この3要素に当てはまります。

まさに、これこそ私がお伝えしている「内定に不可欠な3要素」です。

主体性は、「どれだけ苦労をしてきたか」を伝える!(実績のすごさは関係ない)
協調性は、「価値観の異なる人とも仲良くやれます」を伝える!(仲の良い、関係性ができている人とうまくやる力ではない)
論理性は、「自分が伝えたいことを明確に」伝えてアピールします。(学歴の高さは関係ない)

多くの方はこれまでの定義とは違うという感想をお持ちだと思いますが、こちらの定義をぜひ覚えておいてくださいね。

特に主体性が一番勘違いをするケースが多いように思いますので、ご注意ください。

実績があるかないかではないのです。課題や目標に対して、苦労をどう乗り越えてきたかが知りたいのです。

この内容を前提として、エントリーシートを書いて行きます。

1.主体性・論理性・協調性を万遍なくアピールしておくべし!

基本編」でもお伝えしましたが、とても重要なので、応用編でも詳しく説明させてください。

例えば、以下の設問は、ある食品メーカーが利用した、実際のエントリーシートの設問です。

【設問1】当社への志望動機をお書きください。
【設問2】学生時代、最も頑張った出来事についてお書きください。
【設問3】設問2の出来事で、成長した点・学習した点についてお書きください。

このようなエントリーシートがあった場合、みなさんはどのネタを、どの設問に使うでしょうか。わかりやすくお伝えするために、悪い例をご紹介します。

【設問1】当社への志望動機をお書きください。

⇒日本の食文化を世界に広めたいからです。学生時代に、発展途上国にボランティアに行ったことがきっかけで、「食の大切さ」を感じることができました。日本の食文化の魅力を世界に伝えていきたいです。

【設問2】学生時代、最も頑張った出来事についてお書きください。

⇒アルバイト先のチームリーダーとして、売上を2倍にする目標をたてた。その目標を達成するために、お客様にアンケートをとり、店舗改善に役立てた。結果、売上を2倍にすることができた。

【設問3】設問2の出来事で、成長した点・学習した点についてお書きください。

⇒自分が率先して行動することで、周りを巻き込むことができた。この経験が自信となって、ゼミの活動でもリーダーとして率先して活動している。

いかがでしょうか。

この文章を読んでおそらく「主体性」が高い人であることはわかりましたが、それ以外は伝わってこないことがわかります。

せっかく3問もチャンスをもらっているのに、チャンスを無駄にしてしまっている悪い例です。そして、学生が一番陥りやすいパターンと言えるでしょう。

これを、「内定に必要な3要素」を万遍なくアピールしたエントリーシートにすると、以下のような内容になります。

【設問1】当社への志望動機をお書きください。

⇒日本の食文化を世界に広めたいからです。学生時代に、発展途上国にボランティアに行ったことがきっかけで、「食の大切さ」を感じることができました。日本の食文化の魅力を世界に伝えていきたいです。(主体性)

【設問2】学生時代、最も頑張った出来事についてお書きください。

⇒アルバイト先のチームリーダーとして、「組織として良いサイクルが回っていない」という問題に気づいた。その問題の根本には、ABCという原因があるのではないかと推測した。Aという原因についてはaという対策を。Bという原因についてはbという対策を。Cという原因についてはcという対策をとった。その結果、組織は改善され、結果として売上は2倍になった。(論理性)

【設問3】設問2の出来事で、成長した点・学習した点についてお書きください。

⇒課題を共有する難しさ、全員で同じ目標に向かう難しさを学んだ。特に、年代が違う人や価値観が全く違う人と接していく難しさを学ぶことができた。しかし、コミュニケーションを取ったことがない人こそ慎重に接し、背景を読み取ろうとすることで、お互いの距離感が縮めるスピードが短縮されたことが成長したと感じた。(協調性)

設問2と3を大きく改良しましたがいかがでしょうか。

意外と「主体性」がありそうな人物であるということは変わっていないと思います。

しかし、「論理性」と「協調性」を伝えたことで、より魅力的な人物として伝わっているはずです。

「主体性もあり、物事の本質を捉え原因を冷静に分析し、それを達成するためのエネルギーもあるし、誰とでもコミュニケーションもとれそうだし、さらに客観的に反省できる力も高い!」という評価をもらえるような内容だと思います。

「内定に必要な3要素を伝えるぞ!」と意識するだけでも、内容はガラリと変わるはずです。

そのため、「主体性」「論理性」「協調性」を、それぞれアピールできるエピソードを用意しておくことをおススメします。

良く「エントリーシートに使えそうなネタ」をいくつか用意している学生がいますが、結構アピールできる内容が「主体性」だけだったりしますのでお気を付けください。

同じアルバイトのエピソードでも、切り口を変えるだけで内定に必要な3要素をアピールすることができますので、ぜひいろいろな切り口から考えてみてくださいね。

ちなみに…この上記の悪い例は、私が経験をしてもいないことを、適当に書いたものです。

でも、実際にありそうなエントリーシートではないでしょうか?

私はこの企業を全く志望していませんが、想像してそれっぽく書くことができます。

残念ながら、みなさんは「心から行きたい第1志望の企業」にも上記のようなエントリーシートを書いてしまっています。10枚届いたら、9枚がこのような内容なのです。

誰が書いても同じようなエントリーシートでは、まず確実に突破することは不可能です。

「就活っぽく」「エントリーシートっぽく」書く必要はありません。私がお伝えした基本事項を守って、堂々と自分をアピールしてください。

2.レイアウトを意識すべし!

エントリーシートを書いていると、「どうしても文字数が足りない!」という状況があると思います。
そのときに使えるテクニックです。実際に私の教え子が書いたエントリーシートで説明してみますね。今回は「自己PRをしてください」という問いに対する内容です。

【例1】

私は、目標を達成するだけではなく、利益を創出することができる人間である。大学3年生の秋に、「1000円を2週間でいくらまで増やせるか」というミッションのビジネスコンテストに友人2人と共に参加した。我々は「池袋の10店舗のラーメン屋の協力を得て限定クーポン付冊子を作り、それを大学の学生向けに1部100円で売る」という企画を実行した。【優勝への熱意】を、行動で示し、チームを引っ張ろうと考えた。私は自ら50店舗のラーメン屋への営業をこなし、6店舗の契約を獲得した。また店主との信頼関係を構築するために、毎日協力店のお店に通い、店主と今後の戦略についての会話などを繰り返した。また、お店の新商品開発の手助けをしようと思い、3日間でラーメンに関する学生向けアンケートを500部とった。結果2週間で35400円の利益を上げることに成功。コンテストで優勝することはできなかったが、店主から感謝の言葉をいただくことができた。 (393文字)

上記内容が、この学生の持ちネタだったとします。

400文字で書く場合はいつもこれを利用しておりました。しかし、何社も受験する中で、「350文字で書いてください」という指示がありました。

そこで下記のように、書いてある内容が、カテゴリごとに一目みてわかるようなレイアウトに修正し、文字数を合わせるというテクニックがあります。

【例2】

私は、目標を達成するだけではなく、利益を創出することができる人間である。大学3年生の秋、私はビジネスコンテストにおいて、「池袋のラーメン屋の協力を得て限定クーポン付冊子を作り、それを1部100円で売る」という企画を実行した。
【課題】ある有名なつけ麺屋に営業をかけたが、何度も門前払いされてしまった。
【行動】話すら聞いてくれないのが悔しかった。そのお店は新商品開発中とのことだった。そこで私は「今食べたいラーメン!」と称したアンケートを学生から500部とり、集めた情報を店主に渡した。また毎日お店に通い、売上向上というお店側のメリットを訴え続けた。
【結果】熱意は伝わり、契約することを了承してくれた。コンテストにおいては2週間で元手1000円から35400円の利益を上げた。(325文字)

いかがでしょうか。同じ内容なのですが、【】という記号を使って、すぐにどんな内容が書かれているかを示しています。

全体的にスッキリするだけではなく、自分の頭を整理するという意味でも有効なテクニックだと思います。

基本編でもお伝えしておりますが、800文字で書くときでも、一度このレイアウトを組んでから文章を作成すると、読み手がわかりやすくなる文章になります。

200文字や300文字という、通常よりも少ない文字数で書かなければいけないときのテクニックです。ぜひ覚えておいてくださいね!

3.不要な言葉は減らし、とにかく具体性をつけるべし!

ESにおいて、修飾語やあいまい語(~と考えています、思っています)は必要最低限に抑えるべきです。

限られた字数の中で読み手に最大のインパクトを与えるために、不要な言葉は削っていきましょう。

そして、学生にエントリーシートを添削するときに私がしつこく言うのは「とにかく具体的に書け!」ということです。

なるべく具体的にしようと努力している姿勢は、人事担当者から見てもすぐにわかりますし、「相手にわかりやすく伝えよう」という姿勢を非常に高く評価してもらえます。

逆に、ありがちな失敗ESのひとつに、「で、結局なんなの?」と思われてしまうことがあげられます。

書きあがってとしても、もう1度「具体的には?」と自問自答し、情景が目に浮かぶエントリーシートを書けるようにしましょう。

4.論理性を意識すべし!

文章一つ一つは、明確に意味を持っているでしょうか?前後の繋がりはしっかりしているでしょうか。

こればかりは、書き慣れないといけないのですが、全体を通して読んだときに「スッ」と入る感覚を持てる文章を意識してみましょう。

これは、どちらかというと“思考法”なので、完全に応用編です。

論理に関する文章や書籍はいろいろありますが、まずは下記を意識してみて、整理してから書き始めると良いかもしれません。

Where? :どこに問題がある? もしくは何を目指している?
Why?  :なぜそれが問題になっている? どうしてそれを目指している?
How?  :どのように解決していく? どのように達成していく?

これを整理したうえで、設問に答えたり、文章を書き始めたりすると、より読みやすく説得力のある文章となります。

と…ここまでノウハウ的なことを書いてしまいましたが…実は一番大事なことを、これからお伝えします。

それは「最高に楽しんで書いてください!」ということです。これは、本当に大事なのです。

何か嫌なことがあって気分が滅入っているとき、予定がパンパンで精神が集中できないときに書いてはいけません。

「気分が良くて、楽しんで書けそうなとき」に書くことが大事です。

ぜひ、気分が明るいときと暗いときのエントリーシートを見比べてみてください。

信じられないと思いますが、言葉遣いや表現方法など、ストレートに表れてしまいますよ。

エントリーシートの見本や過去問をチェックしておく!

過去の先輩たちは、どのように工夫して書いているのか、以下のリンクからいつでもチェックすることが可能です。

もし志望企業の過去問があったら、ぜひ読み込みこんでください。

▼エントリーシートの過去問はこちら!
https://pjs-career.com/category/entry-sheets/

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